1921年(大正10年)のこの日、「メートル法」の採用を法制定した改正「度量衡法(どりょうこうほう)」が公布された。
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それまでの長さの単位に「尺(しゃく)」、質量の単位に「貫(かん)」を基準とする「尺貫法(しゃっかんほう)」などとの併用から、長さの単位に「メートル」、質量の単位に「キログラム」を基準とする「メートル法」のみに一本化することとなった。
しかし、根強い反対運動により施行は無期延期となり、「メートル法」への完全移行は1952年(昭和27年)に「度量衡法」が廃止され、新しい「計量法(けいりょうほう)」が施行されたことでようやく行われた。「メートル法」は、大革命後の18世紀末のフランスにおいて、世界で共通に使える統一された単位制度の確立を目指して考えられた。
1mの長さの標準は、1879年(明治12年)にフランスで作られた白金とイリジウムの合金で作られた「メートル原器」を使用していたが、1万分の1mm短くなってることが分かったため、現在はクリプトン元素が発する真空中における光の波長を基に標準が定められている。
おはようございます、モクレンHP制作所担当です。今日は長さ・質量の単位が変わった日です。日本では昔から尺、寸といった長さの単位や、貫といった重さの単位が用いられてきました。今でもその名残が五寸釘とか曲尺の裏側に残っていますね。とはいえ、今まで尺貫法で作業をしていたものをいきなりメートル法にしようというのはかなり無理があった様で、やはり反対運動が起こったみたいですね。特に大工さんの世界では困っただろうことは想像に難くありません。
そんなこんなで大正時代に無期延期になったメートル法への移行は昭和の時代になってやっと施工されることになりました。ですが、いまも建築の世界では一部に尺貫法が残っている気がします。畳の短辺は相変わらず三尺(90cm)ですし、間口も一間とかいう単位が残っていますので…これも今後はメートル単位になっていくのですかね…
同じ様な事がイギリス・アメリカでもあり、あちらはヤード・ポンド法が使われていました、今でもゴルフの世界ではヤード法が使われているのはその名残ですね。
因みにメートル原器、原器な割に一万分の一ミリ短くなっていることが分かったとは、違う方法でメートルを定義していないと分からない事だと思うのですが、何と比較したのでしょう?やっぱりクリプトン元素の波長と比較したのでしょうか。まぁ、金属製の原器は温度によって微妙に伸び縮みするのであまり原器としては相応しくないと思ったりもするのですが…。世の中一般的にはメートル法が大体使用されていますが、一部には尺貫法であったり、ヤード・ポンド法が使われているのも事実です。この入り混じった状態は今後も残っていくと思われます。
それでは本日も宜しくお願いします!!!
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